2019年7月6日土曜日

ミッション オブ キャリーイング ローンモウア '19 夏



ある日の午後、しげとみ〜でラーメンをすすりながら将棋を指していると、
ボスからの電話で1時間後に、某運送屋に集合しろとの命令があった。
どうやらボスは新車を購入したらしいのだ。
それを某スポーツ広場に秘密裏に運ぶとのことで手を貸してほしいということだった。
私達はいそいで、王手をかけ、しかし一筋縄ではいかず、それでもなんとか勝利して、
ジープトミヤマに電話をした。

JTはすぐには電話には出なかった。しばらくすると折返し着信があり聞いてみると、
葉山に芝刈りの講習に行っているとのことだった。
私達は、JTにはいつも関心させられてしまう。
電話をするたびに、やれ小田原で水撒き研修だの、やれ房総で草刈り研修だの、
いつもどこかで研修をしているのだ。
そして、今回のミッションにはぎりぎりだが間に合うとのことだった。
最後に小声で「イスト・・・」というと電話は切れた。
正直なところ小声すぎて私しか聞き取れていなかったが、
「イストでごめん」と言ったのを私は聞き逃さなかった。
監督には聞こえていなかったのであえて報告はしなかったが、
なんと葉山にはイストで行っていたのだった。
電話を切った後、あのジープは一体なんなのか疑問だった。
なんの用途なのか疑問だった。
JTではなくETだなと思った。
おそらく、行田に山下フライを食べに行くための、いや食べに行くためだけのジープに違いないと思った。

そうこうしているうちに、某運送屋についた私達は、驚愕の事実を目にしたのだった。
新車はなんと、芝刈り機(ローンモウア)だったのである。
ハイジの新車だったのだ。

ハイジ・ローンモウアは人見知りが激しくなかなか動いてくれなかったが、いざ動き出すとやたらとお転婆で手につけられなかった。
そんなハイジをなんとか、それでも、4人がかりでトラックに積み込むと、私達は某運送屋を後にした。


某広場につくと、奴らはすでにスタンバイ済みだった。
メンバーの一人は赤ん坊までスタンバイ済みだった。
そして気がつくとメンバーは、すでにハイジに夢中だった。
ハイジのトリコだった。

手押しのローンモウアで、8時間かけて芝刈りをしなくて済むんだと思ったメンバーはすっかり安堵の表情だった。


運転講習も終わり全員が操作を習得した。
これでいつでも芝刈りができるのである。


ハイジは、切れ味が抜群だった。



芝刈りの他称プロにもお願いをした。
聞くところによると他称プロは自称プロではないらしい。
簡単に説明すると、周りが勝手にプロと呼んでいるだけとのことであった。
また、どうやらプロはバックで刈るらしい。
あと、姿勢が大事だと教えられた。
ちなみに、プロはじゃんけんが近年まれに見る弱さだったので、
結局プロがすべてを刈りこの日は終了した。

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